
眼精疲労とは、明らかな病気があるわけではありませんが、なんとなく目やその周囲の組織に不快感や異常を感じる状態です。
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1 ) | ドライアイ(60%) | 角膜や結膜が乾燥することにより、不正乱視などをおこさせたり、表面の乾燥により痛みなどを起こし、眼精疲労となります。また、最近では屈折矯正手術(レーシックやPRKなど)に伴うドライアイにより、疲労を自覚する人も多いようです。 |
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2 ) | 屈折異常 | 近視・乱視・遠視・老視の矯正不良や目の調節力障害。現在の使用しているコンタクトレンズやメガネ、老眼鏡があっていない場合、特に過矯正のときに疲労を感じやすいです。 |
3 ) | 眼瞼下垂 | 瞼を上げるときに額と眼の筋肉を上げるため、時に肩コリや疲労を伴います。 |
4 ) | 斜視・弱視 | 左右の眼の位置異常や視力の違いにより、一方の目に負担がかかったり、一部の筋肉のつよい矯正により、眼精疲労が起こるとされています。 |
5 ) | 緑内障 | 知らないうちに眼圧が上がって、眼痛を伴うことがあります。慢性的に続くことにより、眼の痛みが持続することもあります。 |
6 ) | その他眼の疾患 | ぶどう膜炎や強膜炎などでも眼痛を伴います。鑑別が必要となります。 |
更年期障害、自律神経失調症、歯の問題、耳や鼻の病気、その他の病気でも眼精疲労が起こることがあります。
ストレスが強くなると、交感神経が過敏になり、不安感が異常に強まったり、イライラして落ち着かない、眠れないといった精神的なことに現れ、全身的にも血行不良、胃潰瘍、自律神経障害といった多様な病気を引き起こし、その一つとして、眼精疲労が起こることがあります。
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肩こり、頭痛、めまい、吐き気
眼精疲労は典型的な現代病といえるのですが、今のところ特効薬はありません。
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次にある程度効果的な応急処置法をご紹介しましょう。
1 ) | 目を閉じてまぶたを温める | 眼の周囲や皮膚・筋肉を温めることで血行が促進され、酸素供給量が増え、涙の性質が良くなり涙の蒸発が減ることにより、目の調子が良くなります。 ※但し、炎症性疾患のあるときや、花粉症は冷やしてください。 |
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2 ) | マッサージをする | 目の周りの骨や眉間、こめかみなど、指で押して気持ちの良い場所を探してマッサージしてください。目の疲れは、首や肩の凝りや緊張と影響しますので、首や肩の凝りもほぐすと良いこともあります。 |
3 ) | 目薬を使う | 足りない涙を目薬で補ったり、ビタミン配合の目薬を使う方法です。 涙液型の目薬はドライアイやコンタクトレンズを使用する人には効果的です。防腐剤が入っているとかえって目を刺激し、充血などを引き起こすこともあります。目薬の付け方、回数をきちんと眼科医師にききましょう。 |
4 ) | リラックスする | 笑いや感動、リラックスは、自律神経の副交感神経を刺激します。副交感神経は心身をリラックスへ導く神経で、涙の分泌を促し、眼の筋肉の緊張をほぐします。 反対にストレスは交感神経を刺激し、緊張状態をもたらし、眼の調節筋肉(毛様体)は緊張し、そして涙液の分泌は減少します。それにより、ドライアイや眼痛を起こす結果となります。とにかく副交感神経を刺激するには自分のすきなことをしてください。 |
5 ) | メガネやコンタクトレンズを調整する | メガネについては自分の目に合った適切なメガネを使用して下さい。疲れるメガネやコンタクトレンズで多いのは過矯正の場合です。疲れが続く場合は、眼科にて、検査をしてもらいましょう。 また、コンタクトレンズは角膜の上にのせて使用するため、眼が乾燥しがちになりやすく特にソフトレンズの場合は気をつけましょう。今では乾燥に強い使い捨てレンズが出てきていますので眼科にて相談するとよいでしょう。 応急処置とは言えませんが、メガネやコンタクトレンズを使用している場合は、定期的な点検・チェックが大切です。 |
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