治療方法
涙液の構造
眼表面の涙液量
正常人:約6~7μl ドライアイの方:約4~5μl
1.人工涙液の点眼
第一の治療となります。
主な働き:
(1)一時的な水分の補給と
(2)眼表面のwashout効果
(1)人工涙液の1回の効果持続時間は5分程度ですが、特に大切なのは(2)washout効果で、ドライアイの方は涙液が少ないため、涙液は粘稠であり、細菌やデブリスの排出が悪いのです。次に起こるのは、結膜炎とくにアレルギー性結膜炎との関連性が指摘されています。
持続時間が短くとも、効果が少ないと感じられても継続した点眼が必要です。
注意
!!
防腐剤(腐り止め)の入っていない点眼薬を使用してください。
商品名:
ソフトサンティア:10日以内に使用、残っている場合は捨てます。
シングルユースのもの:マイティアドライアイミニなどです。
2.ヒアルロン酸点眼液
ヒアルロン酸は眼球、関節を始めとする多くの結合組織に存在する生体高分子のグリコサミノグルカンとして重要な働きをしています。
主な働き:
(1)角膜上皮創傷治癒 と (2)涙液層の安定化
(1)ドライアイあるいはコンタクトレンズの使用により、よく角膜に傷を作ります。そのとき角膜の傷の治癒過程において、ヒアルロン酸とフィブロネクチンが発現するのです。
ヒアルロン酸の点眼により、より早く直そうとする方向にかたむくということです。
(2)人工涙液に比べて長時間角膜表面に存在し、ヒアルロン酸の保水効果によって角膜表面の涙液層が安定します。
*病院で処方されるヒアルロン酸は防腐剤が含まれます。使用方法はよく医師・看護師・薬剤師にお尋ねください。
3.自己血清点眼
重症ドライアイまたは、角膜上皮障害の強い人に適応です。
目的:
眼表面を単に水分で潤すのではなく、涙液の成分に近い血清を利用して必要な因子を補給してドライアイを改善させる、ということです。
自己血清とは患者様自身の血液から血清部分のみを取り出して、生理食塩水と混合させた点眼液です。血清には電解質、蛋白質、ビタミン、成長因子、ブドウ糖などが含まれます。
4.涙点プラグ
適応:
(1)点眼治療だけでは改善されなかった方
(2)ドライアイでどうしてもコンタクトレンズを使用したい方
(3)LASIK後
(4)上輪部角結膜炎などの方です。
主な働き:
涙点にプラグを挿入することによって、鼻涙管への涙液の流出を阻害し少ない涙液を貯留させ、眼表面に対する涙液の有効成分・涙液量を獲得する治療方法です。
利点:
(1)ドライアイの自覚的所見の短期間での改善
(2)簡便
(3)保険適応
です。
最も有効な治療法でしょう。
プラグ挿入後の管理:
・防腐剤無添加人工涙液での洗眼
・定期的経過観察
劇的に症状が改善し、点眼回数もへりますので、定期検査が重要になります。
自然脱落:
平均1年ぐらいですが、すぐ脱落する方 それぞれ患者さまによります。
© 2003 starseye.com. All rights reserved.